top of page
執筆者の写真chikako

不器用な子は 筆記用具を選ぶこと!




宿題が嫌いな子の中に、

文字を書くことが苦手、嫌いな子がいます。


他の子が、30分で終わる作業を、

1時間、2時間かかってやっています。


学校で 疲れ果てて帰ってきて

さらに、この苦行が待っているのです。

家に帰るのが、宿題が憂鬱になります。


以前、

点つなぎを宿題に出したときに、嫌な顔をされたことがあります。


私は、ものの5分で終わると思ったのですが、

1枚になんと30分もかかっていたというのです。


本当にかわいそうなことをしてしまったと反省しました。

自分の感覚で

相手を見てはいけないのです。


そういう子どものために何ができるのか探しました。

それが、

道具を選ぶということです。


弘法筆を選ばず ということわざがありますが、

それは、筆の達人になってからの話。


良い職人が、

道具を選び、丁寧に扱うように、


スラスラと文字を書ける子になるためには、

道具をしっかりと吟味する必要があります。


鉛筆をうまく操作できない子

筆圧が強すぎる子、

筆圧が弱すぎる子も、

鉛筆の握り方が、不自然な子は


よくみると

手首をうまく使えていません。

まるで、工業用ロボットのように腕を動かしています。


これでは、

ひらがなの曲線をうまく書けません。


どう気を付けて書こうとしても

止め、ハネ、はらいがうまく書けません。


不器用さに問題があるのですから、

どんなにしかられても

赤で大きく間違いを指摘されてもきれいに文字が書けません。


でも、

直線の多い

カタカナは好きです。


グーで握るように鉛筆を持っていたり、

指先の力だけで どうにか文字を書こうとしています。


私も、同じように鉛筆を握って書こうとして見ましたが、

出来ませんでした。


笹田哲先生の書字指導という著書に


筆記用具の使い方に

発達段階があることが書かれています。


でも、

はたから見て、

不自然な持ち方でも

すでに何年もかけて完成させてきた持ち方のため

そう簡単に直せません。


どうしたら

筆圧をさげてスラスラ書けるのか試してみたところ。


逆転の発想で、

筆記用具の太さを変えることでした。


子どもの小さな手には、

数ミリの違いが、人生を変えます。


写真の一番手前が、

一般的な鉛筆


一番上が、

くもんの三角鉛筆。


これは、素晴らしいです。


不自然な持ち方をしてた子が、

握った瞬間に

正しい持ち方ができることがあります。


初めは

どんな子も

6Bから使うことをオススメします。


力を入れなくても

字を書ける事実を体験して、

気がついてもらうためです。


東大に次々と子どもたちを入学させたお母さんの本に、

筆圧をいかにおさえるかが大切と書いていましたが、


強く握る。筆圧が強いと

肩にも力が入ります。


そうすると

交感神経過多になりやすいため


肩こりだけでなく、

疲れやすく、

キレやすい。

集中力を維持できる時間がみじかくなる

デメリットがあります。


だから、

指先に力が入りすぎないよう。

(手首が固まっていて、指先に力を入れて書いている子、指先だけで書いている子は、クーピー、クレパスが折れてます)


不思議な持ち方を変えるために

筆記用具を変える必要があります。


最近、見つけた

さらに秀逸なアイテムは、

東京ミッドタウンで見つけた

ファーバーカステルの太い鉛筆です。

9000ジャンボ

( 写真真ん中)


これを握ったとたん

子どもが笑顔になります。

太いほど鉛筆操作が楽なのです。

でも、一本 三百円ぐらいします。


この太さでも

厳しい子には、

太軸のマーカーペンを使ってぐるぐる書きや

やさしいコグトレの点つなぎなどに挑戦してもらいます。


たくさん書くこと、長時間やることより

数枚を 集中して 丁寧に取り組むことです。


でんぐり返し、

逆上がり、

スケート

自転車に補助輪なしで乗れるようになるように

できるようになります。


極太のマーカーペンから

線を引く練習を始めて、

直線、曲線がきれいにひけるようになったら


少しずつ細い筆記用具を共用しながら

文字を書いていくと

普通の細い鉛筆もうまく操作できるようになります。


焦らず、

基本の型をつかむこと

基本の基が重要です。


日本古来の武道も、

型を覚えることが何よりも大切なこととされています。


型をつかんでこそ

パフォーマンスが向上します。


くもん鉛筆 確か 5本で 420円

ファーバーカステル ジャンボ鉛筆 1本で 300円ほど


鉛筆が太いから

それぞれにあった

鉛筆削りとキャップなどが必要になります。


でも、

書くことで勉強に対する拒否反応を持たれたら

面白さに気づくまでとっても時間がかかります。


それを

教えてくれる人に出会えることも奇跡です。


初期投資大切です。





閲覧数:21回

コメント


bottom of page