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数学をなぜ学ぶのか

執筆者の写真: chikakochikako

これまで

たくさんの素敵な先輩先生に出会ってきました。

その話もこれから少しづつ書いていきます。


ある時、

阿部さん なんで数学を子どもたちが勉強するか知っているかい?と聞かれました。


ふいの質問に、なんて答えていいかわかりませんでした。


勉強する意味なんて分からないまま、

とにかく勉強しろと言われて理不尽な思いで勉強してきた側ですから

学んでいる意味なんて考えたこともなかったからです。


その先輩先生は

続けてこんな話を教えてくれました。


子どもたちは

これからたくさんの試練に出会っていくだろう。

その子どもたちを、武器を持たずにもろ腰で向かわせるわけにはいかない。

人生の難問に、自分の力で対峙していくことが出来るように

毎日、数学の問題に取り組むんだよ。


難問に出会っても、

あわてることはない、自分の知っている公式を使って解いていくことが出来る

つまり、自分の力で道を拓くことが出来ると、知るため


それは、

柔道で組み手を何度もけいこをつけるときのように、

何度も、何度も難問に挑戦する中で獲得できるもの。


だって、

本当は、何とかしたくて その問題と付き合っているのに、


難しい相手だからってカッとなって、

いちいち相手にとびかかって、取っ組み合いのけんかをしていたら、

ケガばかりで、

人生が前に進まないだろう。


子どもたちは、

こうやって机の上で安全に生きる力を獲得するために、

数学の問題と戦っているんだよ


それが、

教育指導要領の生きる力ってことなんだと教えてくださいました。


毎日の何気ない出来事の中で

私たちは、生きていく力を獲得している。


だって、

ショートケーキのいちごを最初に食べる人は、

先手必勝だし、


最後に食べる人は、

いつも楽しみをエサに頑張ってます。









 

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