WISCという知能検査の基準は、
同年、同月生まれの子どもたちの平均値
どれだけ差があるかを問題にしますが、
全部、平均値という子を見たことがありません。
みんなそれぞれ
得手不得手があるのは当然のこと
それなのに、
短所があるから○○、
長所を生かしてという助言は、
ナンセンスと感じていました。
その子どもたちとやり取りをしていて気が付いたのは、
多少デコボコがあるけれど、
それらを含めて総合力で様々なことに対応していることが分かりました。
今年、24時間テレビを見ていて感じたことですが、
障害を持った子どもたちが様々なことにチャレンジしているのですが、
とても器用に、身体を使い 健常者以上のことをしていました。
平均値の人間はいない。
みんな 欠点もあるけど
自分の持てる力すべてを使って総合力で
様々なことに立ちむかっています。
コグトレに取り組ませるときに
気を付けていることは、
まず初めに
その子の総合力でとにかくやってもらう。
問題に慣れることが先です。
はじめは、
点つなぎなんて
ぬり絵にしちゃいます。
だって、
初めてスケート靴をはいて
氷の上に立ったときを思い出してください。
それだけで 精一杯です。
右足前になんて言われても
無理です。
まずは、子どもに関わる私たちが、
焦らないこと。
先を急がず、
二巡目、三巡目で少しずつクリアする課題を提示して
レベルを上げていくこと。
スパイラルアップしていくこと。
どうしても
私たちは、
いつも勉強でやっていることを
コグトレでやってしまいます。
すぐに
正しい答え
やり方を教え込もうとしてしまいます。
そうではなく、
気づく力を
考える力を育てること
誰かに教え込まれるより
自分で見つけたほうが楽しくなります。
やる気はそんなところから生まれます。
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