遊べるようになるということ




私が実践している遊戯療法(描画法)の一つ

MSSM (mutual scribble story making 交互なぐり書き物語統合法)は、

取り組むたびにすごい力があることを知ります。


MSSMは、

イギリスの児童精神科医 ウィニコットが考案したスクイグルを発展させ


一枚の紙の中に

子どもとセラピストが交互にグルグル描きをして

その中に形を見つけていきます

そうして生み出された

すべてのアイテムが登場する物語を生み出す心理療法です


子どもとセラピストとの

一対一の対話によって

一期一会が生み出されます


この描画法を考案した山中康裕先生が

教えてくださったことがいつもこころにあります。

遊戯療法と、お遊戯は全く違う。 勘違いされていることが多い。


山中康裕先生のところにやってくる子は、 お遊戯とは対極にある状態。


怒り、妬み、悲しみ、恨みなどの 感情がうずめく状況


うんこ 色  黄土色 血の色   赤 真っ黒   黒


この怒りの三原色 怒りの色を好んで使うのだそうです。


床一面に敷き詰めた紙に それらの色を 全身を使ってぬったくり


そうやって ネガティブ感情を発散し 表現することによって

やっと遊べるようになるそうです。


私はよく学校現場で この怒りの三原色に出会います。


画面いっぱいに ぬったくられたその絵を前にすると そのエネルギーに圧倒されます。


理不尽なことの連続 ただただ叱られ 辛い、面白くない環境の中で 我慢し、受け入れるしかない状況で

心の奥底に 閉じ込めていた感情が やっと表現されるからなのかもしれません


絵を見ると 何ができるのだろうかと 立ち止まっていましたが。


その子には、 表現できるエネルギーがあるということ

それを

山中康裕先生は「遊べるようになること」と教えてくださいました。


この遊べるようになるということがとても重要です。


遊びを使って

自分の伝えたいこと、

気持ちや様々ないきさつを

物を操作しながら表現して伝えるという主体的行為は、

抽象的概念を言葉で伝えきれないニュアンスも含めて

具体的に表現し伝え合う行為となるために

より体験的な学習の機会となるのです


私は、MSSMのセッションを通して

子どもたちが自分の気持ちや周囲の人たちの状況を

主体的に伝える力が育っていく姿をみてきました。


だからこそ

私は、MSSMを皆さんにお伝えしたいと思ったのです。


5月1日 午后1時から

ワークショップを行います

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