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脳は虐待環境に適応している。

最終更新: 2018年3月17日

厚生労働省の愛の鞭ゼロ作戦を知っていますか?

虐待が、発達途上の子どもたちの脳に深刻な影響を及ぼすことを教えてくれます。


このパンフレットに

福井大学 友田明美教授 による 虐待研究について紹介されています。


厳しい体罰によって

前頭前野が委縮してしまい、人間らしい理性的な判断が出来ない。

非行など反社会的な行動、判断をしてしまう。


日常的な暴言によって

聴覚野が変形して

聞きたくないと思っている子どもたちは、

本当に聞き取れなくなっていきます。


親が虐待されている場面を日常的に見る

性的虐待を目撃することにより

視覚野が委縮して

正常に見ることが出来ない。


正常に判断できない、考えられない。

話を聞けない。

見ているはずなのに、見えてないことで

失敗を繰り返す子どもたちは、

異常に見えるかもしれないけれど、


ある意味、

あまりに厳しく、生きるのが辛すぎる環境に育つ子どもたちの脳は、

見ない。聞かない。考えないことで

環境に適応するために進化?しているといえないか。


もし

発達途上にある子どもたちを目に前にしたら

そこに悲しい現実があることに

気が付かなければならないのは

大人の私たちではないでしょうか。


この発達途上の状況は、

いわゆる機能不全家族と言われる

家族関係に問題を抱えている家庭だけではなく、

マルトリートメントによって

一般の家庭の子どもにもみられることがあります。


この現実を突きつけられると

私たちに何ができるのかと立ち尽くしてしまいますが、

適切な対応によって

少しづつ脳の容積が回復するという研究結果もあるそうです。


私たちにできることは、

ただ単にしかりつけることによって

事態を受け止められない、対処の仕方が分からなくなっている

自らの混乱をに子ども押し付けることよりも、


子どもたちの心、身体、脳にどのようなことが起こっているのかを

丁寧にアセスメントし、適切な対応をしていくことが求められています。


友田明美氏の著書 子どもの脳を傷つける親たち 友田明美 NHK出版新書 523 をお読みいただくとさらにリアルに内容が分かりますので、ぜひお読みください!


※ マルトリートメントとは マル→悪い トリートメント→扱い 子どもの健全な成長、発達を阻む不適切な療育を指します。




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公認心理師・臨床心理士 阿部千賀子

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