- chikako
どうして国語嫌い?
ビジョントレーニングを子どもたちとやっていて
面白いなと思うのは、
ランダムに並べた数字や文字を読んでもらうと、
横並びに読むと、縦並びに読むのでは、
縦読みにてこずる生徒が意外に多い。
よく考えると、
今は、ゲームの文字も横に流れている。
テレビのテロップも横書き。
子どもたちが遭遇する縦書きの文章といえば、
映画の字幕や国語の教科書ぐらい。
新聞を読む習慣がないとすれば、
縦に書かれている文章を日常で読む機会があまりありません。
そういう子どもに
国語の音読をしてもらうと
変なところで文章を切ったり、
音読はできて言うのに、何度読んでも内容が入らない子どもがいます。
周りにいる大人は、
不思議に思いつつ、文字を読めていれば理解できているのではないかと思うのだけど、
実際のところ、●▽□×のように記号を正確に読んでいるだけの状況なのです。
文章を読んでいるときに、
文章を意味ある単語の連なりとして理解していないため、
頭の中で内容をイメージを展開できず、文章理解につながりません。
この状態なので、
授業を受けているはずなのに国語力が伸びない。
国語嫌いになってしまう子もいます。
とっても残念なことなのです。
国語力が伸びないと文章読解が出来ず
学年が上がるほどに
他の教科の問題文も読み解くことができないから
答えにたどり着けない。
ここで勉強嫌いが完成してしまいます。
このプロセスが分かっていないと、
なんで学力が伸びないのかわからない。
知能のバランスの見立てもとても重要です。
そこをサポートしてあげないと
子どもたちの努力が点数として現れにくい。
暗記に頼りすぎている子どもは、
応用力が育たず、
中学もしくは、高校で痛い挫折を味わうことになります。
