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  • 執筆者の写真chikako

教育指導要領改訂に向けて

更新日:2023年12月8日


教育指導要領改訂に向けて

この策定に向けてさまざま協議されています。

兵庫教育大学名誉教授 冨永良喜先生から

パブリックコメントに行くので資料を作ってと言われるまで


私の仕事が、 紹介されることになるとは思ってもいませんでした。


文部科学省は、教育指導要領改訂に向けて

広く意見を聞くために行っているパブリックコメントを行っているそうです。

冨永先生は、この場に呼ばれて 心の授業の必要性を伝えてきました。


冨永先生の助言頂いて作成した三週間チャレンジのプログラムの内容と事例を 先生から依頼を受けてまとめた資料を作成しお渡ししたところ

今年1月に実施した文部科学省のパブリックコメントの場で私の実践も紹介して下さいました。


先生は、来年が、教育指導要領改訂に向けて意見を述べる 最後のチャンスとなると言っていました。


この話は、さかのぼること1年前のことです。

私は、盛岡市教育委員会より 養護教諭の先生方に対する研修会での講演の依頼を受けました。


この場ではコグトレについて話をしてほしいということでしたが、

16週間、約4か月毎日実施することで何等か効果があると言われているコグトレを

コロナ禍でその対応に奔走する養護教諭の先生方が、

色んな症状で体調不良の子どもで溢れている

保健室でそれができるのか

考えれば、考えるほど難しいことでした。


そんな折、

岩手で震災の年から13年継続して行われてきた

「心とからだの健康観察」を思い出し、

冨永先生に連絡を取ると、ストレス理論を使い

ストレス反応とストレス対処の質問紙を使うことを助言くださいました。


私は早速

ストレスマネージメント理論を基に、

三週間で効果を検証するプログラムを作成し

最終的に、コグトレは使わず、

私が考案したプログラムで構成する形にしました。


自分で考えて行動ができる事、生きる力は、

四則計算が正確に早くできる事は、学習の基礎学力の補助にはなりますが、

それとは別次元にあり、このプログラムに必要がないからです。


準備段階を経て、先行取り組みをして

私は様々な場で三週間チャレンジの支援をしていきました。


三週間チャレンジは、 ストレスマネージメント理論を土台として心の理論を学習し

当たり前の毎日の中から 

大切な何かを見つけ出す気づきに導かれ

子どもたちの目が開かれていきます。


このプログラム実施によって 支援者との安定した愛着形成(信頼関係)のとっかかりとなる支援プログラムです。


これをきっかけとして

子どもたちと支援者との関係が改善すると

次のステップに向かうことが出来ます。


愛着対象は、保護者だけではありません。

完璧な人間はいないし、完璧な両親もいません。


プログラム作成の半年後である

今年、6月に行われた岩手県教育委員会の主催の防災支援の研修会にて

冨永先生に呼んでいただき

三週間チャレンジのプログラムを教育事務所に冨永先生の資料と一緒に配布して頂き


9月には、横浜パシフィコで行われた日本心理臨床学会の大会で

340名定員の会場で事例発表をさせて頂いています。


この三週間チャレンジには、

① スクールカウンセラーとして行う個別支援プログラム

② 「心の授業」を通してクラス支援を行う

③ 養護教諭が行う保健室の支援プログラム


の3つのタイプがあります。


①については、先にも書きましたが、

今年9月に行われた日本心理臨床学会にて2事例を中心に事例発表をさせて頂きました。


②については

来年の日本心理臨床学会の発表に向けてエントリーの準備中です。


発表予定の事例は、

知り合いの学校に訪問し

担任の話を聞いていて このまま見学させて頂いてありがとうございましたと帰れないと思いました。


もし、良かったら私に3週間ください

いっしょに三週間チャレンジをしてみませんかと提案し

担任、校長先生、保護者の方々の同意を頂いて

実施することになりました。


準備期間は、3週間

授業の様子を見学させていただき、

担任にコンサルテーションさせて頂きました。


その期間、担任と作戦を立てて

いよいよ心の授業3週連続実施していきます。


授業を参観した保護者達は、回を重ねるごとに増えていきます。

いろいろ質問をしてくださり、

校長先生の了解を得て、個別相談にも応じました。


子どもたちからも、こういう話を聞きたかったと直接話しかけてくれる子や

折り紙や手紙を手渡ししてくれる子もいました。


3回目の授業は、

私も、初めて会った1か月前、いいえ1週間前の子どもたちの姿からは想像ができないほどでした。

私と担任の授業を真剣なまなざしで聞き続けます。


授業の後、

その姿を見ていた保護者から奇跡が起こったと言われました。

それほど、子どもたちは変わっていったのです。


何よりも一番変わったのは担任でした。

先生の笑顔を見ると

2か月間、毎週通ってよかったと思いました。


この実践後、

来年1月から以前スクールカウンセラーとしてお世話になった学校にて

担任、校長先生の了解を得て

心の授業の準備をしております。


③養護教諭が行う保健室の支援プログラムは、

ある地方自治体の養護教諭部会より依頼を受け

講演後、夏休みと冬休み前のタイミングで助言を行うため、

只今、準備を行っております。


先行取り組みのきっかけとなった

盛岡市教育委員会の講演のように

私は、市町村の他に

高校、小学校などから依頼を受け講演に出かけることがあります。


対象は、先生方、保護者、生徒など様々です。


講演を行うためには、事前打ち合わせをしたうえで、対象者の希望に合うように一から作っていくため、何度も改訂をし、かなり時間をかけて原稿を作り、依頼者の了解を得て実施します。


来年1月にも講演依頼があり

事前の打ち合わせに行ってまいりましたが、

厳しい現状があるからこそ

私の講演を依頼してくださったとのこと

ぎりぎりまで心を込めて準備させていただきます。








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